
皆さんこんにちは!「ノリノリ通信♪」のお時間がやって参りました!V(^0^) 長かった夏期講習も終わり、ようやく睡眠不足から解放されました…。(^^; いや〜若い頃はこの程度なんのそのでしたが、今となっては昔のこと。流石にしんどくなってきましたね…。と、我々はひーひー言っているのに、一部の中3塾生たちは疲れた様子も見せずに、毎日我々とともに朝一からきて、ラストまで残って勉強するという過酷なスケジュールを自分に課し、頑張っていました! 更には次の日の朝も元気と来たもんですから、やっぱり若さってすごいなとつくづく思いましたよ。 あ〜若いって羨ましい!(笑) と、9月からはさほど忙しくないかのように書いていますが、そうではありません。 既に定期テスト期間に入っているのです。毎週のように直ゼミ・早ゼミがあります。 本日は市川五中・行田中・松戸一中の直ゼミを実施いたします。 まあ、ゴールデンウイーク終了後からは手が空くときなんてそうそうないですから…。(^_^;) 特に今回の定期テストは中学3年生にとっては私立の推薦入試そのものと言っても過言でないくらい大切なテストです! 自分に甘えずに全力で頑張ってほしいと思っています!
さて、話は変わりますが、国語を指導していて、最近特に気になっていることがあるので、今日はそれをお話ししたいと思います。 それは「思考力の低下」についてです。
世の中が便利になり、調べれば何でも出てくる時代。 これは非常に良いことだと思います。 特にスマホの進化は目まぐるしく、いつの間にか私が使用しているiPhone10Rも一昔前のスマホになっています。(笑) そんな中、どんな学者も評論家も
「便利になったからこそ、それを上手に使わなければならない。それが出来ないと人の能力はどんどん退化していく。」
と警鐘を鳴らしています。 それを教育の場にいる私も大いに感じています。 特に国語という教科は文章を読み取る、また、自分の考えを表現するといったコンピューターが苦手とする分野です。 この能力が退化してしまっては将来生き残ることはできません。
では、20年前の子供たちと比べ、どの程度「思考力」が低下しているのか。 まず、挙げられるのは語彙力の低下です。 これは正直皆さんがびっくりするレベルです。 語彙力は暗記だから、「思考力」とは関係がないのでは?とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。 ただ、私がここで話したい語彙力は難しい言葉を知っているとか、そういう次元の問題ではありません。 そもそも、使い方がわからない言葉が出てきたとき、皆さんはどうしますか? もしも調べることが出来る状況でなければ、きっと
「前後の文から意味を考える」 もしくは
「漢字から意味を考える」 こういったことをすると思います。
まず、これが壊滅的にできないのです。 きっと彼らは「わからないからしょうがない」で過ごしてきたんだと思います。 だから、「漢字から意味を考えてごらん」と私が言うと、ようやくその方法にたどり着くんです。 ただ、これって誰かに教わってできるようになることなのでしょうか。 もちろん教えるのは私の仕事なので良いんですが、「おいおい頼むよ」と思ってしまいます。 ただ、前後の文から意味を考えるのは彼らには難しい。だって、そもそもどういう内容なのかを理解しようとする力、いや、意志が薄いんですから。
「え〜何言ってるかわからないや〜」 と、大して読みもせずに諦めてしまいます。
これは今まで「考える」ということをめんどくさがってきたせいで、起こる現象です。 結果、誰しもが知っているような言葉さえ知らないのです。 そもそも「考える」ことが出来れば、自ずと「漢字から意味を考える」ことはできるでしょうから。 また、集中力と記憶力も低下している子が多いように感じます。 これは最近では「スマホ健忘症」と言われている現象でしょう。 「この文章のあらすじを簡単に説明してごらん」といっても、「何が書いてあったっけ」ですから。 集中力と記憶力は「思考力」に大いに関係してくるものですから、「思考力」が身につかなくて当然です。
でもね、子供たちは言うんです。 「最近はAIもあるし、考えなくても色々やってくれるよ」って。
そもそもその解釈が違うんですよね。 私も仕事の効率化を図るためにAIを活用していますが、AIもそんな簡単なものではありません。 正しい指示をしない限り、こちらの意図通りな回答をくれませんから。 また、回答に対して再考し、よりよいものを導き出してもらうためにも「思考力」は重要です。 私とて、説明不足で意図通りにならないことがあるくらいですし、自分が見落としている部分に気付けずに、AIと何度も同じ問答を繰り返すことがあるくらいですから。 だから、こういった便利なものを使う側の「思考力」が何よりも大切なんです。
「じゃあ、AIではなく普通にググればいい。そしたら自分で考えることも増えるじゃん」
と、子供たちは反論してきます。それも違います。 デジタルで見たものは人の記憶に残りにくくなっています。 それは脳の動きの実験からも証明されています。だから、調べた後はちゃんと自分の知識として落とし込む作業が必要なんです。 例えば、語句の意味調べをしたのならば、その語句と意味をノートに書き写すとか。 そういう作業をせず、「わかったからいいや」では記憶はすぐに消えてしまいます。 せめて、調べたことを自分の中で「考える」ことをしてくれれば、また違うのかもしれません。
こういった「思考力の低下」の原因の一端を担っているものはもちろんスマホでしょう。 ただ、それも使い方によっては問題はないと思うんです。 使い手である子供たちが、際限なく使いすぎてスマホ健忘症を起こすこと、そして、映像だけで情報を手に入れようとしていることが問題だと思うんです。 子どもたちは将来の自分についてをそんなに深くは考えていないことでしょう。 だから、楽しければ、楽ができれば、そっちを選びますよね。 もしも、少しでも将来のことを考えることが出来れば、「考える」ということとの向き合い方が変わってくると思います。 私は有名な教育者でもなく、ただの一介の塾講師です。でも、その私がここまで考えるということは、この問題はかなり根深いということなんだと思います。
我々の見える位置に子供たちがいるときは、責任をもって我々が指導いたします。 しかし、ご家庭で過ごしているとき、もしも、お子様が考えるのをやめて 「めんどくさーい」 となったならば、どんなことに対してもちゃんと答えを出すように促すようにしてほしいんです。 また、スマホの制限、これも引き続きお願いしたいと思います。 「梨ゼミはスマホが使えないからブラックだ」と「使い方が違うだろ」と思うような言葉を子供たちは言っていますが、 私はスマホを使わせる塾が良い塾だとは思いませんよ。むしろ、教育の現場にいて、問題があるにも関わらずに放っておいている方が無責任だと思います。 皆様の大切なお子様の未来をご家庭・ご本人・塾の三人四脚で考えていきたいと我々はいつも思っています。
「教育について」、「思考力」について、まだまだ書きたいことがありますが、これ以上はさすがに長くなりすぎるので、今日はこの辺にしておきます。 それではまたの機会まで、ごきげんよう。ヾ(*'-'*)♪ |