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「弘法(に)も筆の誤り」ということわざがある。 とても有名なことわざだ。 どんな名人もミスをしてしまうことがあるというようなことを意味することわざである。
この「弘法」とは「弘法大師」と呼ばれた平安時代の僧侶「空海」のことをいう。
「空海」は「遣唐使」として中国に渡り、日本に真言密教を伝え、 現在の日本の仏教の基盤となる教えを伝えたとされる、歴史上最も有名な僧侶だ。
「空海」とよく比較され、日本の仏教に多大な影響を与えた人物として「最澄」もあげられる。 比叡山延暦寺にてたくさんの弟子を育て、 日本に天台宗を広め、 「大乗仏教」という考え方を日本に広めたとして、 「空海」よりも「最澄」の功績のほうが多大だったという説もあるようだ。
しかし、多くの人は「最澄」よりも「空海」に魅了される。 「空海」という人物を知れば知るほど「なるほどなぁ」と納得することが多い。
私は、別に仏教に精通しているわけでもないし、 信仰しているわけでもなく、歴史も詳しいというわけでもない。 なぜ急に「空海」だの「最澄」だのと話をしているかというと、 たまたま、私の妻が今年の6月9日まで奈良県の国立博物館で催されていた 「空海展〜密教のルーツとマンダラ世界〜」に行ってみたいと言い出したことから始まる。
妻も別に仏教を深く信仰しているわけでもないし、歴史に詳しいわけでもない。 ただ、「仏教」に興味を持ちだしていたことは事実だった。
お笑いコンビ「笑い飯」の「哲夫」さんは、仏教に精通していて、 自ら様々な講演を各所で行い、またお寺巡りのDVDや、ラジオ番組も持つほどの大の仏教好きで有名だ。
妻はたまたま、その「哲夫」さんがやっている「サタデーナイト仏教」というラジオを聞く機会があり、 それ以来、少しずつ「仏教」に興味を持つようになっていった。
その流れから、奈良で催されているという、かつてない規模の「空海展」を知ることになるのだ。
私と妻は、その「空海展」が終わってしまう前の週の6月のとある日曜日に、 なんと車で、しかも日帰りでその「空海展」を見に行ったのだ。 その道中、車の中で私と妻はずっと「古典ラジオ」という番組の 「空海特集」の回(全6回くらい)を聞きながら予備知識を入れて奈良に向かった。 (片道約8時間かかりました(^^;))
そのラジオ番組を聞いていくうちに、 今まで全く知らなかった「空海」と「最澄」の話を知り、 私も徐々に「仏教」を「面白い」と感じるようになっていった。
「仏教」とは単なる宗教ではなく、 「哲学」「考え方」だということを知って、益々興味が湧いた。
しかも、とてつもなく「ロジカル」な考え方なのだ。 その全てを理解することなんて到底できない。
なぜなら、
「歩いている人は歩いていない」
と考える世界だから。
もう、全く意味不明である。 そこに行き着くまでの「ロジック」は、凡人の私や妻には全く理解できないが、 ただ、とても面白いと感じてしまったのは事実だ。
歴史の教科書で習った「空海」という人物、「最澄」という人物。 彼らが建てたお寺や、広めた宗派などを知っている人はたくさんいるし、 私もそんな1人ではあったが、今回の経験を経て、 もっといろんなことに興味を持って、知る機会を作りたいと思ったのだった。
冒頭のことわざ。 「弘法(に)も筆の誤り」
このような「ことわざ」が生まれるほど、空海は達筆であり、 また中国語も堪能で、インドの古い言語「サンスクリット語」を表す「梵語」も堪能だったと言われている。
空海が遣唐使として中国に船で向かった際、 最澄が乗った船は無事に長安にたどり着いたが、 空海の船は長安を外れた遠い場所に流れ着いた。 そこで、空海の乗った船は「海賊」の疑いをかけられ、 しばらく足止めを余儀なくされていたときに、 当時、空海と同乗していた中国人の通訳に代わって、 空海が中国語で手紙を書いたところ、 その手紙が中国の役人が見ても、達筆で立派な文章だったことから、 学のある立派な遣唐使の方だと理解され、「海賊」の疑いが晴れて、入国を認められたという。
そういった直筆の手紙等を「空海展」で見ることができた。
1200年以上も前に、遣唐使「空海」が役人に渡した手紙。
なんというロマン。言葉に出来ない感動を覚えた。
しかも、空海は20年間の留学を天皇に命じられていたのだが、 たった2年で密教の全てを学びマスターして帰国したのだ。 もうとんでもないスーパースターなのだ。 当時、空海の師匠で、中国密教の偉い人「恵果(けいか)」から、 「もう教えることは何もない。早く日本に戻って密教を広めなさい」 と言われて、2年で日本に戻ったが、朝廷はそれを認めず、 福岡の博多でしばらく足止めされていたらしいのだ。
天皇の命令(20年勉強して来い)に背いているので、 「死罪」も考えられる中、その処分を待つ約5年ほどの間で、 博多の呉服町に日本密教の最古のお寺となる「東長寺」を建てたという。 なんと私の実家から車で15分足らずの場所であった。
今月、私は帰省したのだが、もちろんそのお寺も訪れた。
何かを「学ぶ」というよりは、「知る」楽しさと喜び。
来月私は49歳になるのだが、本当に知らないことばかり。 「知る喜び」を実感している今日この頃である。
みなさんこんにちは。「ウッチー通信♪」のお時間です! 相変わらず、前置きが長くてすみません。(^^ゞ 今週も参りましょう!「今週の梨ゼミほうこくぅ〜♪(^^)」 もう皆さんご存知のように、梨ゼミでは現在、夏期講習真っ只中でございます。 ここ最近の強烈な暑さにも負けず、朝から皆さん頑張っていらっしゃいます。 特に、受験学年の中学3年生の皆さんは、本当にこの夏が勝負です! お祭りや花火大会など、色々と楽しいイベントが多い夏休み。誘惑に負けずに頑張れ!梨ゼミ生!
また、7/31(水)には、「夏期高原教室団結式」を梨ゼミ塾舎にて実施いたします。 既に参加者の方には送迎時刻をマイページにUPしておりますので、ご確認くださいませ。 当日は、「夏期高原教室のしおり」と共に、参加にあたっての注意事項などを説明する予定です。 保護者様のご参加は必要ありません。
7/31(水)の団結式に、参加出来ない方は、8/8(木)までに保険証のコピーを必ずご提出頂ますようお願いいたします。
そして来る8/9(金)には夏期高原教室に参加されない塾生対象の「高原教室不参加塾生対象課題テスト」が行われます。 高原教室の参加されない塾生の皆さんは、この日に課題をスムーズに合格できるようしっかりと学習してテストに臨んでくださいね。 送迎時刻もまもなく、マイページにアップいたしますので、今しばらくお待ち下さいませ。m(__)m
さてさて、今回も、長尺になっておりますが、そろそろお別れのお時間です。 夏期講習も中盤戦に突入です! 我々講師、スタッフも皆、朝から全力で頑張っております!梨ゼミ生諸君!一緒にこの夏を乗り切ろう!共に全力で頑張りましょう! それでは今日はこの辺で!次回の「ウッチー通信♪」をお楽しみに〜!(^_^)/~
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