私の名前は"じゅん"と読みますが、これは生まれた月の英語読みJune(ジューン)が由来です。私の名付け親は叔父(父の弟)ですが、外国でも呼びやすく、"豊かな国際人になってほしい"という願いが込められているそうです。"豊かな国際人になる"というのはどうも実現できていない?ようですが、言語には非常に興味を持つようになりました(話せるかどうかは別ですが…)。
皆さんの中には、生まれた月にちなんで名付けられた人もいるのではないかと思います。例えば、月の異名などで言えば、3月生まれなら"やよい"("まあち"(March)は流石に居ませんよねぇ)とか、5月生まれなら"さつき"で英語由来ならば"めい"(May)ですね。8月生まれなら"はづき"ですね。 月に限らず皆さんの親御さんは、皆さんが生まれるときに名前を考えます。将来こんな人間になってほしいとか、字画がいいとか、昔あこがれてた人にあやかった名前とか、一族に伝わる文字を必ず入れるとか…とにかく生まれてくる子に夢を持って名前をつけているのです。皆さんも一度親御さんに自分の名前の由来を聞いてみると良いかも知れませんね。
はるか昔のローマでは、一年を10か月304日としていたそうです。今の1月・2月に当たる月は、寒さが厳しく実りもないために名づける価値のない月として扱われていました(後に付けられましたが…)。3月から6月(当初は1月から4月)までは神話に出てくるローマ神様の名前のマルス・アフロディテ・マイア・ユノーからきています。ちなみに私の6月のユノー【juno】というのは、ローマの最高神ユーピテル【ギリシャ神ゼウス】の妻(結婚を司る女性の神様で結構嫉妬深かったとか…男の私はあまり嫉妬心が無いようです)から来ているようです。
7月以降は数字が起源らしいです。現在の10月を表すOctoberの"octo"は8を表します(8本足の蛸は英語では"octopas"です)から、Octoberは実は8月のことだったわけです。これは1月・2月が後から前に付けられたために2ヶ月ずつ月がずれてしまったので、本来の8月から10月になってしまったわけです。 7月はQuintilis,8月はSextilisでしたが、7月は皇帝ジュリアス・シーザーから、また8月はその養子で初代ローマ皇帝のアウグルトゥスの戦勝記念日としてその名からとられ、それぞれJuly(ジュライ)・August(オーガスト)とされたそうです。しかも皇帝の月が他の月の日数よりも少ないのはおかしいとして、30日だったものを31日にしてその分2月から取ったために、2月が28日になってしまったという事です。
そのほかの皇帝も自分の名前をつけようとしたそうですが、結局、残ったものがシーザーとアウグルトゥスの2人だったわけです。自分の名前を月の名前として残してしまうなんて、すごい皇帝だったんですね。
こうして調べてみると、神話も結構面白いのかなと思いました。「今度図書館で借りて読んでみようかなぁ。」っと思う今日この頃です。(北山) |